2026年9月28日、中東和平プロセス特別調整官代行のラミズ・アラクバロフ氏は、決議2334(2016年)の履行状況について安全保障理事会に報告した。同氏の発言は、その対象期間を6月13日から9月18日までとした。同氏は和平プロセスの案件を担当する国連事務局の政務官である。検死官でもなければ、戦闘員の状況を判定する機関でもない。
同氏は停戦の「イエローライン」西側での空爆を含むイスラエル国防軍の作戦を説明し、次いで「ガザ保健省」による死者数を読み上げた。この順序は、360人の死者がこの期間におけるイスラエル軍の攻撃の結果として測定されたものであるかのように提示している。省庁の名を挙げることは単なる出所の明記に過ぎず、検証方法ではない。同じブリーフィングの議事録によると、同氏はイスラエル側の情報として同期間にガザでのイスラエル人の死者は記録されていないと付け加えたという。だが、その対比をもってしても、ハマスの集計結果がイスラエル軍の標的選定に対する断罪となるわけではない。
その数値がカウントしていないもの
ガザ保健省は、ハマスのイスラム主義テロ政権下にある保健行政組織である。民主主義防衛財団(FDD)は、「同省はその集計において民間人と戦闘員を区別していない」と記録している。エルサレム・ポストも同様の限界を報じており、ハマス傘下の同省は「戦闘員と民間人を区別していない」としている。戦闘員を区別しない合計数は、民間人の人口調査ではない。イスラエルが民間人を標的にしたという証拠でもない。それは単なるダッシュボード上の数値に過ぎない。
「女性や子どもを含む」という文言は、「1,600人以上」という負傷者数の項目に付け加えられている。これは360人の死者について監査された内訳ではなく、女性や子どもが必ずしも非戦闘員と同義であるわけでもない。ヘンリー・ジャクソン協会の論文『Questionable Counting(疑わしい集計)』を取り上げたエルサレム・ポストは、同省の死亡者リストが男性を女性の欄に含めたり、成人を子どもとして登録したり、戦争の被害報告に自然死を含めていた事例を記録している。これらは同一の集計システムにおける欠陥である。それらはアラクバロフ氏の360人に対抗する別の集計というわけではない。問題は、その数値が何を定義したものとされているかである。
同氏は戦闘員の割合も、身元確認の手順も示さず、3か月分をひとまとめにした以上の厳密な日付も提示しなかった。「1,600人以上」というのも最低限の推定値に過ぎず、正式な登録記録ではない。このような表現は、360人の死者をイスラエルの作戦による確定した人的被害であるかのように見せかけている。同省独自の手法自体が、そのような解釈を裏付けるものとなっていない。
ブリーフィングで見落とされたもの
戦争は2026年6月13日に始まったわけではない。2023年10月7日、ハマス主導のテロリストは1,200人以上を虐殺し、251人を拉致した。その大虐殺こそが戦争の始まりであり、バランスを取るための単なる脚注ではない。戦争の首謀者であるハマスの名を伏せたまま、その後のガザでの死者をイスラエル軍の攻撃による独立した台帳であるかのように扱う決議2334の朗読は、意図的に不完全なものとなっている。
停戦後に残存するハマスのインフラに対する自衛および対テロ作戦は、ハマスの報告様式における項目には含まれていない。これらの作戦で殺害されたムスリム・アラブのジハード主義戦闘員がこの360人に含まれているとすれば、彼らは「女性や子ども」の事例として展示されるべき存在ではない。同氏はそれらを区別しなかった。
同氏はハマス支配下の省庁による一定期間の合計数を取り上げ、それをイスラエル軍の攻撃と並列させ、独自の検証も経ていない死者数を安全保障理事会に提示したのである。